本物の木が持つ贅沢な魅力~皆さんの相棒になる家具を日々丁寧に作る



本物の木にしかない、深い魅力

皆さんこんにちは。家具職人の小原です。30歳の時に脱サラしてその後、家具を作って40年経ちます。

今回は無垢の木の材料について私が思うことについて呟きたいと思います。

私は、40年以上にわたり、自然の力をそのまま生かした無垢材を使って家具を作っています。

本物の木に触れた瞬間の、手に感じる温かさや、香り、そして、時を重ねて変わっていく味わい。
こうした魅力は、他の素材では決して味わえないものだな、と改めて感じます。

現在、家具業界では安価で量産可能な合板やMDF(中密度繊維板)といった素材も広く使われていますが、
Hayama Woodworksではあえて「本物の木」にこだわっています。

その理由と、本物の木が持つ独特の魅力について、つぶやいていきます。

無垢の木の持つ持つ魅力を感じてもらい、皆さんが自分だけの『相棒』に出会えるように祈っていますし、その手助けができたら本当に嬉しいなと思います。


合板やMDFと無垢材の違い

皆さん、無垢の木以外に、色々な材料が存在することはご存知でしょうか。
我々の周りには、木でできたいろんなものが存在し、意識してないと、本当の木だと思って、何気に素通りしてしまいます。

本物っぽいから、それでいい、というのであれば、私は否定しません。だけど、やっぱり直接手に触れたり体に触れたりするものは無垢の木の方がいいんじゃないかと強く思っています。

合板やMDFは、木材の欠点を克服するために開発された技術の結晶です。

合板は、薄い木の板を何層にも重ねて接着し、木目の方向を交互にすることで割れやねじれを防ぎ、MDFは木を粉末状にして圧縮・接着した板です。

これらは見た目には板のように見え、コストを抑えた大量生産が可能であるため、現代の家具市場でも多く使われています。

また、パーティクルボード、チップボードがあり、表面に薄い板や、木目を印刷した紙、ビニールが貼り付けてあるものもあります。

一方で、Hayama Woodworksが使う無垢材は、木そのものの個性や質感を生かしたものです

木目が一本一本異なり、合板やMDFのように画一的ではありません

一つ一つ違う、これこそが無垢材の魅力だと思います。

木の自然な風合いが生きている無垢材は、年を重ねるごとに味わいを増し、手に取る人と一緒に、歳をとっていく。

木の愛好家に喜んでもらうものを、私は家具職人として作り続けたいと思います。


天然の広葉樹がもたらす豊かな表情

Hayama Woodworksでは、特に国産の天然広葉樹を中心に使用しています。

これは、しっかりとした木肌と重厚な質感があり、優雅な印象を与えることができるからです。

たとえば、桜やナラといった木々は、美しい木目と豊かな色合いで見る人を魅了します。
また、広葉樹は非常に耐久性が高く、長い年月を経てもその魅力が失われないのが特徴です。

こうした天然の広葉樹の家具は、インテリアのアクセントとしても非常に高い価値を持ち、使うほどに独特の風合いが増していくんです。

これは、合板やMDFでは決して実現できない美しさです

天然素材の家具は、部屋にあるだけで空間を温かく包み込み、日常の暮らしを豊かにしてくれると私は思います。


無垢材が生み出す「一生もの」の価値

無垢材の家具は、決して流行に左右されるものではないと思います。

そのデザインや素材の持つ美しさは、いつの時代でも色々な人を魅了して、だからこそ長く使い続けることができると思います。

無垢の木材の持つ特性としては、年をとるごとに色が変化してゆくことがあげられます。

合板やMDFは、短期間での消費を前提としているため、傷や摩耗に弱く、修復も難しいんです。これに対し、無垢材は修復や再加工が可能で、使うほどに味わいが深まります。

私は、お客様とともに時を重ねられるような家具をこれからも作っていきたいと思います


職人による手仕事

私の家具は、現在私が一つ一つ丁寧に仕上げています。

無垢材は素材自体が個性的であるため、その個性を引き出すには、技術が求められます。

私は40年の経験で、木の特徴を見極め、その魅力が際立つ形で仕上げる技術と、無垢の木の1点ものの特性を掛け合わせて、いい作品ができると思っています。

機械的に作られた合板やMDFの家具では出せない、手仕事ならではの温かみや細やかなディテールが、無垢材家具の醍醐味だと私は信じています。

お客様にとって、その家具はただのインテリアではなく、長く付き合える『相棒』になればいいと、強く思っています。


まとめ:無垢材家具がもたらす豊かさを感じてほしい

Hayama Woodworksが無垢材にこだわり続けるのは、その素材が持つ「本物の価値」があると信じているからです。

合板やMDFでは決して得られない重厚感や、経年変化を楽しむことのできる贅沢な素材感は、日々の生活に自然と溶け込み、持つ人の暮らしを豊かにしてくれると思っています。

長年愛用できる家具は、インテリアとしての美しさだけでなく、使う人との関係性も深めていくものです。是非自分だけの相棒と出会っていただきたいと思います。

私は、皆さんの相棒になれるような、皆さんの家で長年幸せに暮らしていけるような家具を心を込めて作っています