木のスプーンができるまで|木を掘る時間は木と自分と対話できる愛おしい時間

皆さんこんにちは。家具職人の小原です。30歳の時に脱サラしてその後、家具を作って40年経ちます。

今回は木のスプーンを作ってみました。
木のスプーンは自然素材で、口当たりが良く私は大好きです。長年愛用している一本があります。

木のスプーン作成方法はたくさんありますが、今回はグリーンウッドワークス 生木を使った手法で行いました。
そして、電動工具はあえて使わず作ってみました。

グリーンウッドの記事は以下のブログを参照してください^^

木のスプーン作りも、他の家具を制作している時もそうですが、私は木と会話しながら掘り進めます
思ってもなかった木の美しい模様が顔を出すと、とっても嬉しく感じます。

自分とも対話します。ここまで掘っていいのかな?これは寸法どうりかな?のみをどの角度で持つかな?
いい感じじゃない?

雑念は入ってきませんよ。

一人で木に向かい合う時間、私はこの上なく好きです。掘り進めるのがワクワクします。

皆さんもこんな贅沢な時間を味わってみませんか?近日スプーン作りのワークショップを開催予定です。

Step0: 木材準備 今回は桑の木を使いました

今回使った素材は、桑の木です。
ねばりがあり、艶があります。

堅木ですから細い物作りには、向いています。

時間が経つと自然に濃い茶色になります。

Step1: 紙面上に設計図を書いて、板にうつす

お気に入りのデザインの木のスプーンのデザインを描きましょう。

どんな設計にするのか、設計図は必ず描きましょう。図面ですね。

長さは何ミリなのか、取手の長さは?スプーンの窪みの大きさは?深さは、などイメージしながら実物大に紙に描きましょう。

お気に入りの木のスプーンがあれば、それを真似てもOK。

今回私は、Hori craftの堀昇さんの作品を真似ました。素敵なデザイナーさんです。

今はインターネットで検索すれば、いくらでも良いデザインが出てくるんですよね。 私はパソコン持ってないので、全然分かりませんが^ ^

板に図面を映して準備完了です。

Step2: ノコギリで切り出します

ノコギリで直線に切り出します。スプーンの窪み、上の部分を先に切り出します。

そのあとは側面も直線に切り出していきます。丸みは後から掘っていきますよ。

なんだかロボットみたいですね。面白い形。

Step3: 内側を掘り出していきます

まずはスプーンのヘッドの窪みを掘っていきます。

最初にスプーンの窪みを首の曲った丸のみで削り出します。

ならい目、逆目と、削る方向があるので4方から少しずつ削ってみて、掘りやすい方向に彫りすすめます。

時々物差しを当てて深さと、左右のカーブが均等かチェックして慎重に掘り進めましょう。

私のスプーンのデザインは1番深い所で6ミリです。6ミリになるようにチェック。 

Step4: 外側も掘る

掘られた内側のカーブに合わせ、外側をノミで曲線になるように掘っていきます。木の模様が浮かび上がってきます。

Step5: 持ち手を掘る

持ち手のカーブは、道具で固定しながら滑らかな面をノミなどで掘り出していきます。
私が使った固定する道具は、南京鉋と、四方反り台鉋、万力やクランプです。

木工はどうやって固定するかで、良い作品ができるか決まります。固定は大事です。

Step6: 全体の調整

全体のバランスが、図面どうりか指で触りながら少しずつノミやカンナで調整していきます。

仕上げの塗装は、オイルもいいですが、拭き漆も捨て難く、それによりサンディングのやり方が違います。

今回は、此処までにして置きました。

仕上がったらまたご報告しますね。


まとめ

木のスプーンは、温もりがあり、口当たりもよく私は大好きで愛用しています。

木と自分と対話しながら生木を掘り進めるスプーン作りは、とても贅沢な時間だと思います。

近日ハヤマウッドワークスからスプーンを発売します。

そしてワークショップも開催予定です。

是非その際は、是非参加してみてくださいませ。