家具や、木工品に着色するのは必要な事?

オーダー家具の場合、お客様の家にすでにある家具に合わせる為や、暗く濃い色を好まれる方の為に着色します。
 

木目が見えるような色合いの範ちゅうで、素材の板より濃い色になります。
業界用語ではウォールナット風、マホガニー風、チーク風、オーク風など、同じ茶色でも紫がかったウォールナット、赤いマホガニー、焦げ茶色のオークの様に色を表現しています。

これらの名前の銘木の板は着色しなくても数年、数十年または何世代も使われるうちに濃い個性的な色合いになります。


銘木と言われるこれらに似せる為に、一般的には安価な木の板に、着色して家具は販売されています。


一方作る側が濃い色をつけて作らざるを得ないのは、例えば同じ産地のナラ材でも、一本一本色合いは違うので、多少でも濃い色に着色すれば揃える事ができるからです。


屋外のデッキやフェンスは、塗装しないと光、ホコリなどでねずみ色になってしまいます。防腐剤が入っている着色材入の塗料が使われます。


着色の問題は使い始めてから色が落ちる場合もあると言うことです。着色剤と上塗りの塗料の組み合わせに原因があるものなどです。

テーブルの様に頻繁に水拭きする物は、表面の上塗り塗料が、無くなると着色剤まで取れてしまいます。日の光で、劣化する事もあります。

古色が付くと言う言葉があります。桑の木などは初め黄色みがかった薄茶色ですが、時間が経つと自然に濃い焦げ茶色になります。木のもつそれぞれの色を楽しみながら、古色が付くのを待つのも良いのではないかと、木工品を作りながら思っています。

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