「丸太のごろっとスツール:自然のままの木を贅沢に感じる逸品」

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こんにちは、小原です。今日は、葉山ウッドワークス(略してハヤスタ)で制作している「丸太のごろっとスツール」についてお話ししたいと思います。

自然の木をそのまま贅沢に使用したこのスツールは、一般的な家具とは一味違った存在感を放ちます。

制作工程や木の個性についても触れながら、その魅力をご紹介します。

ぺり

先生、このスツール、見るからにどっしりしていて迫力がありますね!

小原

そうなんだよ。丸太そのままを活かすから、自然の木そのものの味わいを楽しめるんだ。

ゴロッとスツールの制作ストーリーも合わせて読んでもらえれば嬉しいです!


【製品概要:贅沢な素材とこだわりのディテール】

このごろっとスツールには、樹齢60年ほどのケヤキや栗などの丸太をそのまま使用しています。

一般的なスツールと違い、薄い板ではなく分厚い丸太を贅沢に使うことで、木の持つ温かみと自然の力強さが直接感じられます

商品説明

  • 素材: 座面はケヤキやエンジュ(槐)、栗の丸太、脚部にはケンポナシなどのしっかりとした木材を使用
  • サイズ: 座面直径30センチほど、高さはいろいろ、重さ約5kg前後
  • 仕上げ: オイルフィニッシュで木の質感と温かみを引き出し、どこを触れても心地よい手触り

【制作工程:丁寧な手仕事で生まれる一品】

  1. 丸太の選定と加工
    まず、数年前に伐採した丸太を選びます。例えばケヤキのスツールの場合、樹齢60年のケヤキの丸太を用い、チェーンソーで半分に切り出すところからスタートします。この段階で木の個性や節、木目を確認し、最も美しい部分を座面として活かします。
  2. 座面の整形
    座面の形を大まかに描き、丸ノコでざっくりと切り目を入れます。その後、ノミで細かく削り、全体のバランスを整えながら形を作っていきます。
  3. 脚部の製作
    脚は旋盤で削り出し、最終的に南京鉋(かんな)で滑らかに仕上げます。ここでも自然な木目が活かされ、座面と調和するように仕上げていきます。
  4. 組み立てと最終仕上げ
    座面と脚のフィット感を確認しながら、細かな調整を施します。接合部にはわずかに傾斜をつけ、使用するたびに木が締まるよう工夫しています。

ぺり

すごい!手間をかけて一つずつ作り上げていくんですね

小原

そうなんだ。一つひとつ違う表情を持ってるから、作っていても楽しいもんなんだ。
丸太に彫刻をしているような感じで仕上げているんだよ。



【自然のままの美しさ:ピンホールと木の個性】

丸太のスツールには、ピンホールと言われる、いわゆる虫食いあとが見られることがありますが、これは木が自然の中で育ってきた証です。

ピンホールの跡は、木が何十年、何百年も前に健康で栄養があった時、虫がその木を食べてできたホールなんです。

年輪が積み重なって木はどんどん内側から死んでいきます。健康な生きている部分は木の表面だけなんです。虫はそこしか食べません。

なので、木の中心のピンホールは、何十年、何百年前の出来事たものなんです。

木を乾燥させて、栄養がなくなった木には虫はつきません

アメリカでは、このような「ピンホール」がある家具や木工製品が好まれる傾向があります。
愛好家たちは「木が自然の中でどのように生きてきたか」を感じられるとして、ピンホールを「木の歴史」として楽しんでいます。

日本でも最近こうした「自然のままの木の表情」を好む方が増えており、特に無垢材の家具を扱う店舗や木工愛好家の間で支持を集めています。

「虫食い跡や割れ目があることで、唯一無二の風合いが生まれる」といった理由で、あえて自然なままの木材を選ぶ方もいらっしゃいます。

ピンホールは木の「生きた証」として、木が過ごした時間を感じさせてくれる貴重な要素だと我々は考えます。

ぺり

正直、虫食いと聞いただけで、きゃ〜っとなったんですが、そのようなストーリーを聞いて、改めてスツール見ると、この子が生きてきた証なんだな、と木の人生に感謝しました。

小原

そうだね。木がどんな環境で育ったのか、そういうストーリーを思い浮かべると、私はその木に感謝の気持ちが湧いてくるんだ。
同じように感じてもらえる人に使ってもらえたら嬉しいよ。


【注意点:ごろっとスツールを楽しむために】

  1. 重さについて
    ごろっとスツールは木の塊そのものを使っているため、約5kgと重量があります。高齢の方や小さなお子様が頻繁に移動させるには少し難しいかもしれませんが、その分どっしりとした安定感があり、置いた場所でしっかりと存在感を発揮します。
  2. 乾燥とひび割れ、自然の節の割れについて
    丸太をそのまま使っているので、完全に乾燥しきっていない部分もあるため、ひび割れがすでに入っているもの、これから入ることがあります。これは木が自然に呼吸し、環境に馴染んでいく証であり、スツールの「生きた表情」として捉えていただけると幸いです。
  3. ピンホールについて
    前述の通り、ピンホールが見られることがありますが、これは自然の中で育ってきた証です。ピンホールを「木のストーリー」として楽しめる方には、より一層愛着を持っていただけると信じていますし、願っています。虫食い跡が気になる方には少し勇気がいるかもしれませんが、こうした自然な魅力を感じていただけると嬉しいです。

【まとめ:自然と共に過ごす、特別なひととき】

丸太のごろっとスツールは、自然そのものの木の個性を楽しむための贅沢なアイテムです。

木の生きた証であるピンホールや割れ目が、唯一無二の風合いを生み出し、触れるたびに木の温かさを感じられます。

どっしりとした重みと木の自然な風合いが、お部屋に落ち着きと温もりをもたらしてくれることでしょう。

ぺり

先生、このスツール、木の生命力を感じられて本当に素敵です!一点ものだから、2度と同じものは作れないってところも、木のロマンを感じられて、私気に入りました!

小原

ありがとう。自然の木と向き合いながら、一つひとつ丁寧に作っているからこそ、こうした表情が生まれるんだ。


ゴロッとスツールは、絶賛発売中です。ネットショップで、お願いします。

下記以外にも、これからどんどん新作を発売予定です。お楽しみに。


1)けやきの塊で作ったごろっとスツール(トール)

¥44,000 税込


2)けやきの塊で作ったごろっとスツール(ショート)

¥38,500 税込


3けやきの塊で作ったごろっとスツール(ショート dog)

¥22,000 税込

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。