美しさと希少性が出会う木材
ハヤマウッドワークスの小原と申します。葉山町の小さな家具工房で、木とともに歩み40年、日々丁寧に木工に取り組んでいます。
あら、先生いきなりフクロウになっちゃったんですか?
愛らしくていいですね!
あ、私先生と一緒に仕事をしているハヤマウッドワークスのペリです。お願いします!
親しみやすいように、アバターに変身してみました。
いいですね!!
今回ご紹介するのは、新作のメークボックスに使用した「ローズウッド」という特別な木材についてです。
希少で、美しい香りと色合いを持つこの木材は、古くから世界中の家具職人やギター職人にも愛されてきました。
紫檀(したん)と言う名前で日本では通っています。
優れた品質の素材が、日常の暮らしにどのような彩りを加えるか、少しだけお話させてください。
ローズウッドの歴史と希少価値
「ローズウッド」と聞くと、どんな木を思い浮かべますか?この木材、実はとても希少で、「本物のローズウッド」はハカランダやブラジリアンローズウッドと呼ばれています。
ローズウッドは重硬で、ヤニを多く含むため耐虫害性や耐候性があり腐敗せず長持ちすることから、古代から世界各国で家具や仏壇、唐木細工、楽器、ナイフの柄、ビリヤードのキュー、チェスの駒(黒いもの)などに使用されている
出典Wikipedia
とのことです。
加工すると良い匂いがします。
しかし、乱伐により絶滅危惧種に指定され、現在では原木の取引が禁止されています。
木材業界においては、ローズウッドは銘木でありブランド価値として一定の地位があるため、ローズウッドと似た木でそれらによく似たマメ科や近似種の植物を『○○・ローズウッド』という商品名で木材や木工品を販売することがしばしば見受けられるほど、ローズウッドはネームバリューがあります。
アフリカンローズウッドやインディアンローズウッドと呼ばれる類似の木材が市場に流通していますが、それぞれの香りや色味は微妙に異なります。
この特別な木材の歴史と希少価値が、ローズウッドの魅力をさらに引き立てています。
特別な素材が奏でる香りと質感
ローズウッドには、薔薇のような甘く豊かな香りが漂います。
木工の作業中、この香りがふわりと漂ってくるのは、職人にとっても楽しみの一つです。
また、硬く粘り強いこの木材は、加工するのに少々手間がかかりますが、仕上がりの美しさには格別な味わいがあります。
日本に自生する木々にはない深い紫色の木目は、どんなインテリアにも自然と馴染みつつ、品のあるアクセントとして映えます。
こうした素材の特性を生かし、ハヤマウッドワークスのメークボックスにも特別な存在感を与えています。
特別な出会いから生まれたローズウッド
実はこのローズウッドは、1980年代に松本のギターメーカーの下請け会社から分けてもらったもの。
ギターの指板やサイドボディ用に加工された薄い板を、ハヤマウッドワークスの片隅で大切に乾燥、保管しています。
私はギターが好きで、若い時からギターを弾いているので、ギターの素材にもなるローズウッドに昔から特別な思いがあります。
先生バンドマンだったんですもんね。意外!
メープルや黒檀も少しありましたが、このローズウッドの美しさと香りは格別で、今回のメークボックスに使うことにしました。
限られた在庫ですが、この木材が持つ自然の力を皆様の日常にお届けしたい、そんな思いで作り上げています。
貴重な在庫を大放出ですね!
日本の歴史とともにある木材
ローズウッドは、ただ美しいだけではなく、日本の歴史にも深く関わっています。
正倉院の宝物の中にも、ローズウッドが一部使用されているといわれています。
この高貴な木材が、長い時を経てなお美しさを保ち、現在でも愛され続けているのは、まさに素材そのものの力と、職人の手によって引き出される魅力があってこそです。
ハヤマウッドワークスのメークボックスが、皆様の暮らしに小さな彩りを添える存在になれば幸いです。
最後に: 日々の暮らしに贅沢を少しだけ
ローズウッドという、歴史とともに歩んできた特別な木材。そんな素材を贅沢に使用したハヤマウッドワークスのメークボックスは、日常にそっと豊かさを添えてくれる存在になりたいと願っています。
香りと質感、そして歴史のある色合いが、毎日のメーク時間を少しだけ特別にしてくれる。そんな、控えめだけれど贅沢なジュエリーボックスを、ぜひ手に取ってみてください。
リボンのちょっと使いが、なんだか愛おしく感じます!
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